現状のままではスマホゲーム市場の未来は暗いかもしれない




スマートフォンが登場して以降、有名ゲーム企業を筆頭に続々とスマホゲーム市場に参入する起業が表れ、かなりの賑わいをみせた。個人でゲームアプリ開発を行い、億単位を稼いだ海外の有名クリエーターが「企業だけがゲームを作る時代は終わった、これからは個人でもゲームを作る時代だ」、この言葉に影響を受けた人たちは多かったようで、個人でゲーム開発を行う人たちが増え、スマホ市場はさらに過熱した。

しかし、最近のスマホゲーム業界は以前に比べかなり衰退しているように思える。



薄いゲーム性に長く定着しないスマホユーザー

「配信すれば儲かる」、そんなバブルとも言えたスマホ市場は長くは続かなかった。乱立する糞ゲー、中身の薄いゲーム性に新規獲得したユーザーがすぐに離れていくのだ。

スマホゲームで売上を獲得するのに欠かせないのが「課金」と「広告収入」。このどちらも、集金を行うためにはしっかりとした「中身」が必要。しかし、今のスマホゲームの大半は「側」だけ作り込んだ中身の薄い内容が多く、短時間プレイすれば「薄いゲーム性」に気がついてしまう。

アプリ開発を行う企業は目先の集金ばかりに注目し、「どうすれば課金してくれるか? 」ということを第一に考えてしまい、今のユーザーたちが何を求めているのか理解できていたとしても、会社としてはゲーム性と課金を結びつけないといけないので、完成してみると微妙なゲームになりやすいのだ。そうなれば誰も課金しないし、続けてプレイしようなんて思わない。それでも開発費用をペイしようと薄いゲーム性にも関わらず必死で課金を煽ってくる運営会社。これではユーザーが離れるのもうなずける。

ただ残念なことに、どんなに中身の薄い糞ゲーでも、わずかではあるが高額課金者が存在する。そこまで課金する理由はわからないが、一つ言えることが「ほかのユーザーよりも高い位置でプレイしたい」ということ。

そうした層がいるため、どんな糞ゲーでも一定期間は配信を続けることができ、元をとれるくらい、もしくは妥協ラインに差し迫ると、狙ったように「サービス終了」をしてくるのだ。

かつてのPCゲーム市場と同じ末路を辿っている

スマホ市場が主流になる以前までは、PCを使っての「ブラウザゲーム」や本体にインストールしてプレイする「MMO」が定番だった。この市場にも儲かると見越した多くの企業が殺到し、糞ゲーの乱立、ユーザーの獲得争い、ユーザー獲得に敗れた企業は運営が厳しくなり「サービス終了」となっていく。今では新規でPCゲームを起業するゲーム会社は見なくなった。現状サービスを続けているところは、黎明期を生き残った会社だけな気がする。

この流れがまさに今、スマホ市場に流れているのだ。新作ゲームに最初こそユーザーは食いつくが、「ありきたりな内容」に気がつくと即アンインストール。継続してプレイしたとしても「ログインボーナス」を狙ったログインだけか、無課金でのプレイ。

「有名人気声優を起用」や「斬新なシステム」というキャッチフレーズはもう聞き飽きた。数々のスマホゲームをプレイしてきたユーザーの目はかなり肥えているので、ありきたりな内容ではもう誰も満足できないのだ。

サービス開始時は、Apple StoreやGoogle Playでピックアップして紹介されたり、ランキング上位に連ねるが、しばらくしたら消えていき、そこには別の新たなゲームが並んでいく。

変わりつつある「RPG」というジャンル。課金して強くなる

それともう一つ、「ガチャで強くなる」という要素、これはもうゲームでもなんでもない。私は「RPG」とカテゴリされるスマホゲームアプリは一通りチェックし、興味があるものは全てプレイする。しかし、どんなアプリも蓋を開けてみればRPGの醍醐味である「育てる」という部分の半数以上がガチャ要素を占めており、これでは自分で育てる楽しさが低く、強くなれたのはガチャのおかげと言っても過言ではない。もう「RPG」ってなんだっけ? とも思う。ガチャが楽しいというユーザーもいるだろうが、それはもういろんなことを見失っているんだろうと思ってしまう。

「リセマラ」という新たな楽しみを生んだスマホユーザー

しかし、こうしたガチャで強くするゲームにも別の楽しさがある。

それが「リセマラ(リセットマラソン)」

多くのゲームでは新規プレイ時にチュートリアルをクリアすれば、ゲーム内ガチャを回せる「課金通貨」が配られる。これを使い、現最強のキャラが出るまでゲームをリセットし、最強キャラを入手してからプレイを開始するのがもはや定番になっている。ゲームに登場するキャラや武器を格付けしたランキングサイトが儲かるくらい浸透していて、こうした楽しみ方は多くのスマホゲームに無駄金を投じないユーザーたちの知恵とも言える。

企業としてもそうしたリセマラ勢はDL数に大きく貢献してくれるため嬉しい面もあるが、リセマラによって強キャラや武器を入手したユーザーからの課金は見込めなくなる可能性がある。

ただ、そこで強キャラを引いたユーザーは、序盤からサクサクとゲームが進行するため「楽しい」と感じやすく、そのゲームにハマっていく。しかし、これはスマホゲームにおける宿命とも言えよう定期的な「バージョンアップ」。SFCやPS(昔のプレステ)のRPGは、ストーリーが追加されることもないし、新たなキャラが追加されることもない。

だけど今の最先端RPGはそうじゃない。ドンドン新しいキャラや武器が追加されるのだ。当時は最強のキャラだったはずなのに、気がつくと微妙な位置づけに。こうしたことがよくあるのが今のRPG。固定してくれたユーザーを楽しませるためや、売上を伸ばすためには仕方のないことだが、それが原因で去っていくユーザーが多いのも事実。こうしたユーザーはまた別のゲームでリセマラをはじめ、最強のキャラを引き、インフレしたらまた別のゲームへと移っていく……。

さいごに

こうした背景から、新規スタートしたスマホゲームは最初こそ賑わうが次第にユーザーが離れ、サービス終了に追い込まれる。そして次第にスマホゲーム市場から撤退していくのだ。

この連鎖を断ち切らない限り、スマホゲーム市場の未来は暗いのかもしれない。




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